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Q41 ユダヤ人の一生  1)「ブリット・ミラ」(約束の割礼)

【レウットの答え】

どの文化でも、どの国でも、赤ちゃんが生まれると、特別な儀式やお祝いをやるでしょう。ユダヤ教にもそういう習慣があります。

男の子なら、割礼(かつれい)をします。赤ちゃんが生まれてから8日が経つと、たいてい親戚と友達を誘って、ちょっと結婚式みたいな大きなパーティーを行って、そのパーティーの中で、割礼の伝統的な儀式をやります。例えば、赤ちゃんを抱きながら、お祈りをして、赤ちゃんの口にちょっとだけ赤ワインを注いで(痛みを緩めるための意味もあります)、包皮を切除します。切除するのは「モヘル(切る人)」という人で、一つの職業になっています:ラビや日本の坊さんといった宗教的な仕事の中にモヘルという割礼儀式を行う仕事もあります。

そういえば、近代の世界にユダヤ人ではなくても、健康のため割礼する人が多いみたいです。もちろん、この場合モヘルによってではなく、病院で切除されています。

皆さんは多分この儀式をおかしく考えているかもしれません。実は、割礼の儀式も宗教的な意味を含んでいます。とんでもないことじゃなくて、聖書の話を元にしています。

聖書によると最初のユダヤ人は「アブラハム」です。ユダヤ人の「お父さん」です。そういえば、アブラハムには何人かの妻がいました。一番好きで、アブラハムを“導いた”妻はサラーと言いました。ユダヤ人のお母さんです。そして、彼女の息子さんはイッツハックで、ユダヤ人の二番目のお父さんです。別の妻は、エジプトの女性で、ハガールと言いました。彼女の息子さんはイッシュマエルと呼ばれて、聖書によると、今のパレスチナ人のお父さんです。それで、聖書によると、ユダヤ人とパレスチナ人は兄弟です。

聖書によると、神様はアブラハムを選んで、いろいろな約束をしてくださいました。例えば、アブラハムの子孫は星のように数え切れないほど多くなるということです。また、アブラハムとアブラハムを継ぐ子孫に広い地を与えるという約束もくださったということ:“エジプトの川から、かの大川ユーフラテスまで”(旧約聖書、創世紀、第一五章)。永遠の約束です。
しかし、神様の約束は一方的な約束ではなく、お互いの約束です。人間がこの約束を守って、いつまでも覚えていくということを示すために、祝福していただいたアブラハムとその時の従者とそれからの子孫は割礼するようになりました。割礼すると、結んだ契約は永遠までですから、ユダヤ人も一生守るということを表すために、一生変えられない状態になります。いつまでも包皮が切除されている状態が、その契約を思い出させるということです:“それが私とあなたの間の契約のしるしとなるであろう”(旧約聖書、創世紀、第一七章)。そうしないと、契約を破ることになって、別の民族になってしまいます。つまり、今の言葉にしたら、この“しるし”の上で、誰がユダヤ教に属しているか、誰が属していないか、区別できるようになります。

それで、今も、聖書にはっきり書いてある指導に沿って、男子が生まれてから、8日が経つと、割礼の儀式をやっています。そうしてから、赤ちゃんはユダヤ教に入ると言う意味ですから、非常に意味深い儀式です(かわいそうなことに、もしユダヤ教に改宗したかったら、大人であっても、男であれば割礼をしなければなりません。でも、もちろん、大人ですから、大変痛くなるに違いないので、病院での手術を受けます)。
ヘブライ語でこの儀式を「ブリット・ミラ」といいます:ブリットは大事でたまらない約束や契約などという意味で、ミラは割礼といういみです:割礼を通じる契約と言う意味です。

そういえば、私のお兄さんは東京で生まれて、東京にあるユダヤのコミュニティーセンター(“JCC”)で割礼されました。本当の江戸っ子ですね(それで、お兄ちゃんの名前も日本人の名前を元に付けられました:お母さんの産婦人科の先生の名前はいむらさんでいらっしゃったので、両親はヘブライ語で一番近い音の名前を選びたくて、オムリと言う名前を付けることにしました)。

もちろん、この儀式は男性だけがやっています。女性の場合、アフリカでの一部で見られる習慣に似ているような儀式はありません。最近になって、イスラエルでは性別を平等にするため、割礼のことを抜きにして、女の子が生まれたら、皆でブリット・ミラに似ている「ブリッター」というお祝いのパーティーを行う人が多くなりました。





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