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小学校時代エピソード あすなろ

(1994年11月19日 地元紙「郷土新聞」コラム「窓」より)

 堀之内小学校の白亜の校舎の北側に、小さなあすなろの森がある。お世辞にも洒落ているとは言いがたいこのあすなろは、私たち70名の第70回堀之内小学校卒業生と、担任の鈴木孝治先生とが共に植えた、想い出の70本の森である。

 日本特産のあすなろはヒノキ科で、北海道渡島半島から鹿児島県高隈山までの冷温帯各地に自生する常緑針葉高木である。大きいものは高さ40m、直径1mに達する。特有の精油分の放つ異臭がひのきに劣るゆえんだが、耐朽力が強く、木理もまっすぐで材質は優良である。「明日はひのきになろう」との願いからあすなろ(明日桧・翌檜)の名がついたとされている。

 北海道の林業は蝦夷桧木と呼ばれるあすなろに始まり、青森県下北・津軽両半島のアテ林業は有名である。能登の輪島塗りの木地には、主にこのあすなろが使われている。

 菊川町が合併して25周年のあの年、当時の太田勝昭校長は芭蕉の句「さびしさや華のあたりのあすならう」を卒業のはなむけに贈ってくれた。たった一日しかない今日を伸びようと、力いっぱい生きる時「あした」が開かれるのだと、励ましてくれた。

 「生涯学習」という当然の事が社会の流行語になる一方で、いじめや不登校に苦しみもがく子供たちがいる。あすなろの生きる自然界同様、学校や社会において不必要な者はいない。子供も大人も皆、人として未完成で成長途上にある。あすなろの向上心こそ、生涯学習の原点だと思う。

 大志を抱き、未来を抱いて「あすはなろう!」とはばたいていった小学生が27歳になり、あすなろも15年の年輪を重ねた。あすなろはあすなろであってひのきにはなれないのかもしれない。が、いつの時代も人は「明日は何ものかになろう」として生きる。希望を明日にかけて生きる。『あすなろ物語』の井上靖はいう「人間というものはみなあすなろである」。

 戦後50年の古里の年輪を振り返り、年輪を振り返り、町づくりもまた例外でないと思う。

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